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日本島嶼学会研究発表会 in 家島 レポート

 1999年4月10日、11日兵庫県飾磨郡家島町で研究発表会が行われました。一日目は、家島で講演とシンポジウムが、二日目は、西島で研究発表会が行われました。シンポジウムでは島の婦人会の方からもっと島の発展のためになる議論を、という主旨のご意見を頂き、本学会の目的を再確認することができました(金子良徳)。(写真:母と子の島(西島))

 二日目、研究発表会の後、坊勢島巡検が行われ、郷土史家の田中實さんに島内を案内して頂きました。その後、希望者数名の方が豊島「てしま」(香川県小豆郡土庄町)に巡検に行かれました。豊島では、「豊島は私たちの問題ネットワーク」の国方さん、市村さんに案内をして頂き、今問題となっている産業廃棄物投棄現場の視察と島内を見てまわることができました。

写真、中:産業廃棄物投棄現場視察の様子。足下はすべて産廃(シュレッダーダスト)(豊島)。
写真、下:シュレッダーダストの山(豊島)。

豊島は、産業廃棄物投棄の話題でイメージダウンしているそうですが、この産廃現場以外の場所は瀬戸内のとても穏やかな、のんびりできるいいところだとおもいました(金子良徳)。

家島町のホームページ:http://www.feis.com/ieshima-town/

プログラム

第一日目

日時:4月10日(土)午後1時〜5時

場所:真浦区民会館(家島)

内容:

総合司会:長嶋俊介(奈良女子大学)

開会の辞:会長 山階芳正
     実行委員会本部長 家島町長 鍬方志郎

共通論題:「瀬戸内の島々 くらしと環境」

記念講演:「地中海と瀬戸内」竹内啓一(駒沢大学教授)
 
基調講演:「家島 島論・海論の出発点」大島襄二(関西学院大学名誉教授)
      柳田国男と家島  
          
シンポジウム:「瀬戸内の島々−くらしと環境」



コーディネーター:秋道智弥(国立民族学博物館)

パネラー:芹田健太郎(神戸大学)
    :鷲尾圭司(明石市林崎漁協)
    :丹下勝義(県立水産試験場)
    :ケイコ・イマイ・キシ(香川医科大学)
                    
懇親会:兵庫県立「母と子の島」(西島)


第二日目

日時:4月11日(日)午前8時30分から

場所:兵庫県立「母と子の島」(西島)

内容:

研究発表会

第1分科会:座長 鈴木勇次((財)日本離島センター)

 ・瀬戸内島嶼の相続と隠居について 地井昭夫(広島大学)

 ・島民の司法的利益阻害 山上博信(愛知学泉大学)

 ・弁護権実質化と当番弁護士制度の拡充 春日勉(九州大学)
  (その1)長崎県における離島当番弁護士制度について

第2分科会:座長 皆村武一(鹿児島大学)

 ・瀬戸内海における島嶼架橋 駒田敬一((財)海洋架橋調査会)
  〜実績と社会経済効果〜

 ・阪神淡路大震災と島嶼防災システム 長嶋俊介(奈良女子大学)

 ・島嶼と交通政策 戸崎肇(明治大学)

巡検

 坊勢島:案内 田中實(郷土史家)

 豊島(香川県小豆郡土庄町)