2020年9月5日
第7回日本島嶼学会賞選考経過報告
日本島嶼学会賞選考委員会は、推薦された研究奨励賞部門1名、栄誉賞部門1名の研究業績等について慎重に審査し、それぞれの当該者を授賞候補者として選考したことを報告いたします。なお、今回は各賞の授賞候補者が1名ずつに限られていましたが、規則にのっとり厳正な評価を行ったところ、この結果に至ったことを付け加えておきます。
日本島嶼学会賞選考委員会
委員長 小西 潤子
【研究奨励賞部門 授賞者】
森 隆子 鹿児島大学 医学部保健学科看護学専攻 助教
【授賞理由】
島嶼部における看護職のあり方について、住民と「複合的な関係性を公私にわたって結ぶ」という関係性に注目し、長年に渡り60以上の島嶼地域でフィールドワークを行い、批判的あるいは内省的な視点も交えながら現状を分析し、実践モデルを構築してきたこと、学生教育にも熱心に取り組み、看護職の育成を通じて地域社会に貢献してきたことは、高く評価できる。年次大会に毎回参加し活発に発表していることに加えて、科学研究費を取得して研究に取り組んでいることから、専門分野においても一定の評価を得ていると判断できる。今後、より丁寧な理論的な裏付けや分析を行うことで研究の発展が期待できることから、本賞を授与するにふさわしいと判断する。
【栄誉賞部門 授賞者】
嘉数 啓
【授賞理由】
日本島嶼学会を設立した発起人の1人として、経済学を基盤としながらも関連諸分野を学際的・職際的な見地から統合して島嶼学の理論的枠組みを構築したこと、またそれら一連の業績を国内外に広く公表することによって学会の発展に大きく貢献してきたことが高く評価できることから、日本島嶼学会栄誉賞授賞にふさわしいと判断する。
【選考委員】
・委員長 小西潤子(副会長)
・委員 須山 聡(理事/『島嶼研究』編集委員長)
・委員 村上和弘(理事)
・委員 藤田陽子(理事)
【選考経過】
2月27日 学会HPにて応募要領公示。ニュースレターに応募要領掲載
2月15日~5月20日 推薦受付
5月20日~6月30日 選考委員会にて授賞候補者選考
6月30日~7月3日 理事会MLにて選考結果回覧
7月4日 理事会で授賞者決定
7月5日 授賞予定者に内報
9月5日 総会会場(東京都立大学)において授賞式
以上