Category Archives: 学会からのお知らせ

第18-1号(2017年2月発行)

【論説】
・戦後期南西諸島における爆薬漁―八重山諸島の事例―(飯田 卓)
・小笠原返還交渉史のなかの沖縄返還交渉(真崎 翔)
・奄美大島におけるエコツーリズムの受容プロセス(宋 多情

【研究ノート】
・島嶼学ことはじめ(五)―島嶼社会のネットワーク: 琉球列島を事例にして―(嘉数 啓)
・鹿児島県島嶼地域自治体の総合戦略におけるエコツーリズムと 担い手としてのコミュニティビジネス(萩野 誠)

【資料】
・「離島の観光 -観光客数・宿泊客数・サービス業就業者数の推移を中心として-」(奥野一生)

【書評】
・植松明石監修, 民俗文化研究所奄美班編『奄美の人・くらし・文化―フィールドワークの実践と継続―』論創社, 2016年・瀬戸内町教育委員会編『加計呂麻島 昭和37年/1962―ヨーゼフ・クライナー撮影写真集—』南方新社, 2016年(須山 聡)

第3回日本島嶼学会研究奨励賞報告

 研究奨励賞授賞候補者選考委員会は、推薦のあった6名の候補者の研究業績について慎重に審査し、下記のとおり授賞候補者1名を選考しました。その結果をふまえ、理事会において、鳥居享司会員に第3回日本島嶼学会研究奨励賞を授与することを決定し、2016年9月3日の大崎上島大会での授賞式において、中俣会長より賞状と副賞を授与しました。

研究奨励賞授賞候補者選考委員会
委員長 可知 直毅
                 
【研究奨励賞授賞者】
・鳥居享司 会員 (鹿児島大学水産学部 准教授)
    
【選考委員】
・委員長  可知直毅(副会長)
・委員   小西潤子(副会長)
・委員   須山 聡(理事/島嶼研究編集委員長)
・委員   村上和弘(理事)

【選考経過】
3月13日      学会HPにて応募要領公示
3月15日      ニュースレターに応募要領掲載
3月13日〜5月22日 推薦受付
5月23日〜6月8日 選考委員会にて授賞候補者選考
6月10日〜6月16日 理事会MLにて授賞候補者の予備審議
6月17日      授賞予定者に内報
9月2日       理事会で授賞者を正式決定
9月3日       大崎上島大会において授賞式

【授賞理由】
 国内外の離島における水産業振興に向けた経済学的研究であり、離島が抱える現実的な諸問題を解決する礎となると期待できる。従来の地域産業振興政策が、生産サイドからのアプローチに偏っていたのに対し、市場との関係性を重視した「市場適応型モデル」の構築を目指し、政策的提言を視野に入れている点に独創性がある。離島振興に直結する実践的意義と研究射程の広さ、そして活発な研究活動の2点が高く評価される。今後、島嶼学と本学会をリードする研究者として、離島振興に果たす行政、漁協、漁業者などの役割や機能についての研究と考察に基づいた、研究成果の現場への還元にも期待する。

第17-2号(2016年8月発行)

【論説】
・「三島村・鬼界カルデラジオパークにおけるジオツーリズムの取り組み」(深見 聡)
・「離島架橋に伴う島嶼市場の経済学的考察-架橋後に失われた市場からの回帰を考える-」(黒沼善博)

【研究ノート】
・「島嶼学ことはじめ(四)―持続可能『島嶼型』技術を求めて―」(嘉数 啓)

2016年次大会(広島県・大崎上島)大会日程

「2016年次 日本島嶼学会大崎上島大会」の大会日程(タイムテーブル)を掲載いたします。下記からダウンロードください。
*今後、変更が生じる可能性もあります。ご留意ください。
2016日本島嶼学会日程(pdf)

なお、大崎上島および近隣の方は、基調講演・研究発表(ともに9月3日)を無料で聴講いただけます。
・事前申し込みは不要です。当日、受付までお申し出ください。
・要旨集等を御所望の場合は、別途、資料代を申し受けます。

2016年次大会(広島県・大崎上島)申込開始のお知らせ

「2016年次 日本島嶼学会大崎上島大会」を下記の要領で開催いたします。会員の皆さまの参加をお待ち申し上げます。

*詳細および申込方法等は、添付の「実施要項」にて御確認ください。(実施要項:MS-WordPDF)

また、申込様式は以下の通りです。原則としてメールの添付ファイルでお送りください。
様式1(研究発表申込書)
様式2および様式3(大会参加申込書および総会委任状)

——–
・テーマ・主旨
テーマ:海と陸の関係を問い直す-瀬戸内・大崎上島からの発信-

主 旨:瀬戸内島嶼の特徴は、本州あるいは四国・九州といった「巨大な陸地」を常に意識せざるを得ない点にあるように思われる。瀬戸「内海」という捉え方自体、このような感覚を前提としているようだ。大崎上島での開催に際し、瀬戸内島嶼を「島と海、そして本土」をめぐる三者関係のバリエーションとして捉え、海と陸との関係について改めて問い直してみたい。
 今大会は、年次大会としては初の瀬戸内島嶼での開催となる。開催地である大崎上島は本州至近でありながら架橋がなされていない「離島」である。また、開催校を務める広島商船高等専門学校は、離島所在の高等教育機関でありながら文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC)に選定されたユニークな存在である。このような環境での大会開催は、同時期に開催されるCOCシンポジウムと併せ、参加者にも、そして学会全体にも様々な刺激をもたらしてくれるに違いない、と考えている。

・開催期日  2016年9月2日(金)から4日(日)
・開催場所  広島県豊田郡大崎上島町(広島商船高等専門学校)
2日(金)午後:理事会および出前講座
3日(土)基調講演、研究発表、総会、懇親会等
6日(日)エクスカーション(A/Bの2コースあり。Aは3時間、Bは6時間・昼食弁当付き)

*大会参加費等は以下の通りです。
・大会参加費2,000円、懇親会費5,000円、昼食代(9月3日)1,000円、計8,000円
全てお申し込みの場合、以下のようになります。
・エクスカーション無し:計8,000円
・エクスカーションA参加:計10,500円
・エクスカーションB参加:計12,500円(昼食付き)

・連絡先
2016年次大崎上島大会実行委員会
oosaki.kamishima2016@gmail.com
———-

「第7回日本学術振興会育志賞」学会推薦候補者募集のお知らせ

日本島嶼学会では、「第7回(平成28年度)日本学術振興会育志賞」の学会推薦候補者(1名)を募集します。

———-
 *育志賞の対象者は以下の通りです。詳細は【育志賞ホームページ】にて御確認ください。

「平成28年4月1日現在34歳未満であり、次の①又は②に該当する者であって、平成28年5月1日において我が国の大学院博士後期課程に(医学、歯学、薬学又は獣医学を履修する4年制の博士課程を含む)に在学している下記のいずれかの条件を満たす者

① 大学院における学業成績が優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる大学院生であって、当該大学長から推薦された者
② ①に該当する大学院生であるとして所属する学会長から推薦された者。」

なお、海外からの留学生で大学院博士後期課程に在学する者についても推薦可能です。

【日本学術振興会 育志賞ホームページ】
URL  http://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/index.html
———-

【応募対象】
本学会員で、本学会による推薦を希望し、また、所属大学から推薦される予定のない方

【応募期限】
2016年5月7日(土)必着

【応募方法】
所定様式を上記【育志賞ホームページ】の「推薦書等様式一覧」よりダウンロードし、必要事項記入の上、日本島嶼学会事務局まで郵送で御提出ください。

【提出書類】
1.様式2(育志賞推薦書)
 *「推薦者」の欄を除くすべての欄に記載してください。
 *「⑪推薦理由」は「自己アピール」と読み替えて記述してください。
2.様式3-①・②(推薦理由書A・B)
3.様式4(研究の概要等)

【郵送先】
〒890-8580 鹿児島市郡元1-21-24
鹿児島大学 国際島嶼教育研究センター気付
日本島嶼学会事務局 河合 渓(担当理事)
※封筒に「育志賞学会推薦申請書在中」と朱書してください。

第17-1号(2016年2月発行)*本号より年2回刊行に移行しました。

【論説】
・「楽園観光地の構造的特徴―シミュラークル、脆弱性、観光地支配―」(吉田竹也)
・「変則貿易の時代―戦後対馬における日韓『交流』の諸相―」(村上和弘)
・TAKAHASHI, Minori:Greenland, the Island of Military Bases: Negotiations for Turning the Island into a Missile Ddefence Stronghold

【研究ノート】
・YAMAMOTO, Sota・DJARWANINGSIH, Tutie・WIRIADINATA, Harry: Distribution and cultivation practices of Capsicum pubescens on the islands of Java, Sumatra, and Sulawesi, Indonesia
・「島嶼学ことはじめ(三)―島嶼型持続可能発展モデルを求めて―」(嘉数 啓)
・「島嶼をめぐる安全保障-英亜の対立再燃と今後の動向―」(神田英宣)

第3回(2016年度)「日本島嶼学会研究奨励賞」候補者募集のお知らせ

「日本島嶼学会研究奨励賞」は、本会の若手会員の顕彰を目的として2014年度に設置されました。2014年度の受賞者は、高橋美野梨会員と山本宗立会員、2015年度の受賞者は、遠部慎会員と深見聡会員でした。
 自薦による応募者の中から若干名の受賞者を選考し、大会において表彰するとともに各々1万円の賞金が副賞として贈呈されます。
 受賞候補者の募集を下記の要領で行いますので、奮ってご応募ください。詳しくは、以下の応募要領をご覧ください。

日本島嶼学会 会長 中俣 均

——応募要領——
 日本島嶼学会研究奨励賞(以下奨励賞という)の応募に当たっては,この要領に従って,応募申請書に必要事項を記入し、PDFファイルにして、選考委員長あてメールに添付して提出してください.

・応募資格    2016年4月1日現在45歳以下の本学会の会員
・応募〆切    2016年5月22日(日)
・申請書送付先  研究奨励賞選考委員長 可知直毅 kachi-naoki@tmu.ac.jp

申請書の様式は自由ですが、以下の項目を含んでください。
(1)応募年月日
(2)申請者氏名
(3)生年月日および2016年4月1日現在の年齢
(4)出産・育児・介護・その他の事由のため研究中断がある場合はその期間
(5)学位(取得年月、学位名称、取得大学・研究科名)
(6)現在の専門分野
(7)所属機関・職名(学生の方は2016年4月1日現在の学年)
(8)連絡先住所(所属あての場合は所属機関名も)・メールアドレス
(9)最終学歴
(10)応募研究の業績の大要(A4用紙1枚以内)
(11)今後の研究の展望(A4用紙0.5枚以内)
(12)応募研究にかかわる業績リスト(学会等での報告、各種活動、作品等も含む)
(13)競争的研究費の採択状況
(14)他の学会賞等の受賞歴(学会名、受賞名、受賞年、受賞タイトル)

選考の過程で追加資料の提出をお願いする場合があります。
以上

応募にあたっての補足
(1)「応募研究」 とは、研究奨励賞に応募いただく研究全体のテーマです(すでに学会等で発表された個別のタイトルではなく)。
(2)「応募研究にかかわる業績リスト」 は、本学会に関係するもの(「島嶼研究」や大会での発表など)だけでなく、応募された研究テーマに関連するものを 記載ください。応募される研究テーマと関係がないものは含めなくてけっこうです。
(3)「競争的研究費の採択状況」は、応募研究に関するものを記載ください。
———
応募要領(MS-Word)
日本島嶼学会研究奨励賞に関する規則

2016年度大崎上島大会のお知らせ(第一報)

会員のみなさま

日本島嶼学会2016年次大会は、広島県豊田郡大崎上島町(広島商船高等専門学校)にて、2016年9月2日(金)~9月4日(日)にわたっての開催予定です。
なお、実施要項は2016年5月末~6月初に公開予定です。募集開始までしばらくお待ち下さい。


2016年次 日本島嶼学会大崎上島大会(第一報)
テーマ:海と陸の関係を問い直す-瀬戸内・大崎上島からの発信-

主 旨:瀬戸内島嶼の特徴は、本州あるいは四国・九州といった「巨大な陸地」を常に意識せざるを得ない点にあるように思われる。瀬戸「内海」という捉え方自体、このような感覚を前提としているようだ。大崎上島での開催に際し、瀬戸内島嶼を「島と海、そして本土」をめぐる三者関係のバリエーションとして捉え、海と陸との関係について改めて問い直してみたい。
 今大会は、年次大会としては初の瀬戸内島嶼での開催となる。開催地である大崎上島は本州至近でありながら架橋がなされていない「離島」である。また、開催校を務める広島商船高等専門学校は、離島所在の高等教育機関でありながら文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(COC)に選定されたユニークな存在である。このような環境での大会開催は、同時期に開催されるCOCシンポジウムと併せ、参加者にも、そして学会全体にも様々な刺激をもたらしてくれるに違いない、と考えている。

・開催日程および開催場所
2016年9月2日(金)から9月4日(日)
於 広島商船高等専門学校(広島県豊田郡大崎上島町)

日程(案)
 9月2日(金)午後:理事会および出前講座
 9月3日(土)基調講演、研究発表、総会、懇親会等
 9月4日(日)エクスカーション

*詳細は「実施要項」(2016年5月末~6月初公開予定)までお待ち下さい。

『島嶼研究』年2号化のお知らせ

 日本島嶼学会の学術誌『島嶼研究』は,学会発足以来刊行を重ね,島嶼学に関わるさまざまな研究成果を発信してまいりました。今後一層の研究の深化と会員相互の交流の場とするため,2016年から刊行頻度を年2回とすることに,2015年度第3回理事会(2015年11月23日開催)で決定いたしました。
 『島嶼研究』では,従来巻数の表示をしておりませんでしたが,この措置にともない本年2月末刊行予定の号は第17巻1号,8月末刊行予定の号は第17巻2号となります。

 とはいえ,肝腎の投稿がなければ,年2回の刊行そのものが画餅に帰してしまします。つきましては,会員の皆さまにおかれましては,『島嶼研究』へ積極的にご投稿いただきたく存じます。
 とくに修学中の大学院生にとって,レフェリー付きのファーストペーパーを掲載するには,本誌は比較的取り組みやすい雑誌です。本誌はあらゆる学問分野のスタイルを尊重し,原稿の受付から本誌掲載までの期間が比較的短かいことが,研究業績を蓄積したい会員の皆さんにとっては魅力的となるでしょう。また大学・研究機関に所属しない会員の皆さんにとっては,これまで取り組んできた調査研究を全国に広く発表するために,適切な学術誌です。

 本誌には「論説」「研究ノート」「資料」「書評」の4カテゴリーがあり,さまざまなスタイルの原稿掲載に対応可能です。オリジナルな調査研究・思索に基づいた論考は「論説」に,調査報告や新しい研究手法の提案などは「研究ノート」に,調査・記録・統計などに基づいた資料的価値のある情報は「資料」に,文献の批評と紹介は「書評」に該当します。本学会ウエブサイトの「投稿規定」および「執筆の手引き」を熟読の上,ご投稿ください。
 島嶼学の地平を切り拓く,意欲的な投稿をお待ちしております。

編集委員会