嘉数啓氏(本学会名誉会長)の著作
『島嶼学への誘い−沖縄からみる「島」の社会経済学』(岩波書店)が、第45回伊波普猷賞に選ばれました。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/198324
嘉数啓氏(本学会名誉会長)の著作
『島嶼学への誘い−沖縄からみる「島」の社会経済学』(岩波書店)が、第45回伊波普猷賞に選ばれました。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/198324
日本学術振興会より、表記の通り候補者推薦の案内が参りました。
関心をお持ちの方は、下記リンクにて詳細を確認の上、早急に学会事務局までお問い合わせくださいますよう。自薦・他薦を問いません。
詳細:日本学術振興会ウェブサイト
https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/index.html
—-以下、「推薦要項」より抜粋—–
4.対象者
国内外の学術誌等に公表された論文、著書、その他の研究業績により学術上特に優れた成果を上げたと認められる者のうち、平成30年4月1日現在以下の1)から3)の条件を満たす者とします。また、これまでにご推薦いただいた候補者のうちの女性割合は極めて低いというのが現状です。女性候補者の積極的な推薦をよろしくお願いいたします。
1)次のa) またはb)を満たすこと
a)日本国籍を有する者
b)外国人であって推薦時点において我が国で5年以上研究者として大学等研究機関に所属しており、今後も継続して我が国で研究活動を予定している者
2)45歳未満であること
3)博士の学位を取得していること(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)
—-以上、「推薦要項」より抜粋—-
【論説】
・離島における発達障害児を持つ母親の子どもの受け入れと地域風土との関連(稻留直子・丸谷美紀)
・養殖魚のブランド化に果たす行政・漁協の役割―大分県「かぼすブリ」を事例に―(鳥居享司)
【特別寄稿】
・島嶼学ことはじめ(七)―国境の島をめぐる領土紛争と解決策を考える 尖閣諸島および南シナ海諸島を中心に―(嘉数 啓)
【研究ノート】
・宮古島市における自殺対策—うつ病者等を対象とした認知行動療法の取り組み—(波名城 翔・下地由美子)
・奄美大島宇検村における集落点検の実践(須山 聡)
・離島の民間伝承,大崎上島の地名と自然災害(小河 浩)
【書評】
・青木さぎ里著『離島の保健師』青土社, 2017年(森 隆子)
来たる2月25日に標記セミナーが開催されます(本学会後援)。
詳細は以下URLより御確認くださいますよう。
https://www2.hp-ez.com/hp/miyakojima-mental/page4/bid-289500
2017年11月現在
役職名 | 氏 名 | 所 属 | 専門分野等 |
会 長 | 中俣 均 | 法政大文学部・沖縄文化研究所 | 人文地理学 |
副会長 | 可知 直毅 | 首都大学東京理工学研究科 | 島嶼生態学 |
副会長 | 小西 潤子 | 沖縄県立芸術大音楽学部 | 音楽学 |
常任理事 | 河合 渓 | 鹿児島大国際島嶼教育研究センター | 海洋生物学 |
常任理事 | 須山 聡 | 駒澤大文学部 | 人文地理学 |
理 事 | 大西 広之 | 法務省・中京大社会科学研究所 | 法学 |
同 | 奥野 一生 | 名古屋商科大 | 人文地理学 |
同 | 遠部 慎 | 久万高原町上黒岩遺跡考古館 | 考古学 |
同 | 桑原 季雄 | 鹿児島大共通教育センター | 文化人類学 |
同 | 高橋 美野梨 | 北海道大スラブユーラシア研究センター | 国際政治学 |
同 | 野呂 一仁 | 立正大文学部 | 地域社会学 |
同 | 長谷川 秀樹 | 横浜国立大都市イノベーション研究院 | 国際関係学 |
同 | 前利 潔 | 知名町役場生涯学習課 | 地域政治史 |
同 | 前泊 美紀 | 那覇市議会議員・沖国大学法政研 | 報道・地方政治 |
同 | 前畑 明美 | 法政大学文学部・沖縄文化研究所 | 人文地理学 |
同 | 溝田 浩二 | 宮城教育大学教員キャリア研究機構 | 動物・昆虫学 |
同 | 宮城 能彦 | 沖縄大人文学部 | 社会学 |
同 | 村上 和弘 | 愛媛大学国際連携推進機構 | 文化人類学・民俗学 |
監 事 | 小林 貴博 | 日本リサーチ総合研究所 | 地域計画 |
同 | 森 隆子 | 鹿児島大医学部 | 看護学 |
参 与 | 長嶋 俊介 | オフィス・アイランド | 島嶼学原論 |
名誉会長 | 嘉数 啓 | 沖縄アジアビジネス調査研究所 | 島嶼経済学 |
名誉会長 | 鈴木 勇次 | 諫早市美術歴史館 | 島嶼行政学 |
研究奨励賞授賞候補者選考委員会は、推薦された1名の候補者の研究業績について慎重に審査し、すべての選考委員がその業績を高く評価したことから、当該者を授賞候補者として選考しました。その結果をふまえ、理事会において、眞﨑翔会員に第4回日本島嶼学会研究奨励賞を授与することを決定し、2017年9月2日の甑島大会での授賞式において、中俣会長より賞状と副賞を授与しました。
研究奨励賞授賞候補者選考委員会
委員長 小西 潤子
【研究奨励賞授賞者】
・眞﨑 翔 会員
【選考委員】
・委員長 小西潤子(副会長)
・委員 可知直毅(副会長)
・委員 須山 聡(理事/島嶼研究編集委員長)
・委員 村上和弘(理事)
【選考経過】
3月15日 学会HPにて応募要領公示。ニュースレターに応募要領掲載
3月15日〜6月2日 推薦受付(締め切りを5月21日から延長)
6月3日〜6月15日 選考委員会にて授賞候補者選考
6月19日~23日 理事会MLにて授賞候補者の予備審議
7月1日 授賞予定者に内報
9月1日 理事会で授賞者を正式決定
9月2日 甑島大会において授賞式
【授賞理由】
応募研究は、小笠原の返還過程を日米領土返還交渉史という枠組みの中で解明しようとする試みである。とりわけ『島嶼研究』誌掲載論文では,小笠原の返還過程が核密約を通じて沖縄とも連動していたことについて、外交文書を渉猟し,手堅い手法で論理を積み上げて意表を突いた結論を導き出した。島嶼学が外交史や政治学分野とも渡り合える水準にあることを示した業績である。また、硫黄島戦没者遺骨収集の特別派遣団員として、遺骨収集にあたるなど当事者に寄り添った社会活動も行っている。その射程の広さを高く評価するとともに、これまでの活発な研究活動を考慮すると、今後日米関係にとどまらず,さまざまな地域に研究が展開されることを期待する。
【論説】
・離島の環境保全-西オーストラリア・バロー島をめぐる海洋資源開発を例に挙げて-(神田英宣)
・台湾およびミクロネシアにおける檳榔利用―過去と現在を比較して―(山本宗立)
【特別寄稿】
・島嶼学ことはじめ(六)―島嶼における文化と観光,バリ島と竹富島のケースを中心に―(嘉数 啓)
【研究ノート】
・宮古島における精神障害者の就労ニーズに関する研究—当事者へのインタビュー調査から—(波名城 翔・森田康雅・南風原 礼・増田 準)
【書評】
・加藤晴明・寺岡伸悟著『奄美文化の近現代史―生成・発展の地域メディア学―』南方新社, 2017年(須山 聡)
2017年次甑島大会(09/01-09/03)のプログラムを掲載いたします。
下記のリンクを御参照ください。
大会日程表(PDF)
なお、発表者の方々は以下に御留意ください。
1.ポスター発表者の方へ
・「コアタイム」が設定されています。コアタイム中はポスター前で御待機ください。
2.口頭発表者の方へ
・発表者は、ご自身の発表直後の座長をおつとめください。なお、1日目・2日目とも冒頭の座長は事務局が務めます。
例:A会場の1日目)
A01の発表者はA02の座長、
A02の発表者はA03の座長、・・・・・・
(休憩を越えて連鎖)
A06の発表者はA07の座長、・・・・・・
A10の発表者はA11の座長、と続きます。
なお、冒頭、A01の座長は事務局が務めます。
2日目も同様に、
A12の発表者はA13の座長、・・・・・・
A16の発表者はA17の座長、と続きます。
なお、冒頭、A12の座長は事務局が務めます。
「2017年次 日本島嶼学会甑島大会」を下記の要領で開催いたします。会員の皆さまの参加をお待ち申し上げます。
*詳細および申込方法等は、添付の「実施要項」にて御確認ください。
(実施要項:PDF)
(様式等:PDF ・ DOC)
——–
・テーマ・主旨
テーマ:甑島で考える島嶼の問題と未来展望
主 旨:甑島列島は、本土と近距離にありながら交通手段が海上交通に限定されるなど隔絶性が高く、また、国境離島や海洋離島的性格を併せ持ち、かつて2万人台を維持していた人口が今や5千人弱と4分の1にまで激減するなど典型的な過疎の島である。さらに宗教弾圧、圧政、生活苦など様々な苦難を経験するなど、従来の離島苦をすべて凝縮内包する。その一方で、甑島は、逆にその隔絶性から、自然や歴史と民俗の宝庫とされてきた。列島周辺海域は豊富な水産資源に恵まれ、海岸線の地形や奇岩は観光の目玉となり、小さな島にも関わらず城主と武家が存在し、武家屋敷や古武道が今に残る。2009年には下甑島のトシドンがユネスコの無形文化遺産に登録されるなど世界的に注目される民俗文化を有するほか、毎年開催されるアクアスロンや文化フェスタなどの様々なイベントは多くの観光客を呼び込む。さらに、漫画やアニメの舞台としても知られるなど島の持つポテンシャルは極めて大きい。日本島嶼学会第1回年次大会のエクスカーション(1999年8月)はこの甑島で行われた。学会創設20周年という節目を目前にして、当学会を、島嶼の様々な過去と未来のポテンシャルを凝縮した甑島で開催するということは、日本の島嶼の課題を見据え、未来を展望する上でも大きな意義があると言える。
・開催期日 2017年9月1日(金)から3日(日)
・開催場所 薩摩川内市里公民館および薩摩川内市里定住センター(いずれも薩摩川内市里町里、上甑島)
9月1日(金)出前講座、エクスカーション(島内)、理事会
9月2日(土)シンポジウム、研究発表、総会、懇親会等
9月3日(日)研究発表、エクスカーション(クルージング)
・連絡先
日本島嶼学会甑島大会2017
tousho2017koshiki@gmail.com
———-
日本熱帯生態学会との連携について
本学会の会員は、連携学会員として、6月16日〜19日に奄美大島で開催される熱帯生態学会(JAESTE)の年次大会にJASTE会員と同等の資格で参加できます。
すでに発表申込はしめきられていますが、以下で大会プログラムが公開されています。
http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/jaste27/
また、6月18日(日)の公開シンポジウム「奄美・沖縄のヒトと自然の歴史」では、『島嶼』に関わる講演も予定されています。