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過去の年次大会一覧

*2006年次大会以前の内容は旧サイトに格納されています。該当する大会の名称(下線付き)をクリックください。なお、2007年次大会以降は左サイドメニュー「過去の年次大会・研究会」の投稿をさかのぼっての確認も可能です。

2025年次大会(羽幌町・天売島)2025.08.29-09.01

2024年次大会(熊本市)2024.08.30-09.02

2023年次大会(横浜市・伊豆大島)2023.11.16-11.19

2022年次大会(沖永良部島)2022.10.21-10.23

2021年次大会(宮城県・気仙沼、完全オンラインに変更)2021.9.3-9.5

2020年次大会(開催中止、代えて要旨集を作成)2020.8.20

2019年次大会(宮古島)2019.10.25-10.27

2018年次大会(東京都)2018.8.30-9.2

2017年次大会(鹿児島県・甑島)2017.9.1-3

2016年次大会(広島県・大崎上島)2016.9.2-4

2015年次大会(奥尻)2015.9.4-6

2014年次大会(五島)2014.9.5-7

2013年次大会(高知)(PDF)2013.9.7-9

2012年次大会(隠岐)[2012.9.8-10]

2011年次大会(徳之島)(PDF)2011.9.10-12

2010年次大会(駒沢大学、三宅島)(PDF)[2010.9.11-12]

2009年次大会(久米島)2009.10.2-4

2008年次大会(菅島)(PDF)2008.9.20-22

2007年次大会(与那国島)2007.9.15-17

2006年次大会(佐渡)2006.9.22-24

2005年次大会(対馬)2005.9.23-25

2004年次大会(奄美大島)2004.9.18-20

2003年次大会(香川大学)2003.9.20-22

2002年次大会(琉球大学、伊平屋村)2002.10.26-28

2001年次大会(明治大学)2001.9.6-9

佐渡研究会(in 佐渡島)2001.8.3-5

2000年次大会(愛知学泉大学)2000.9.15-17

大東諸島特別研究大会(in 南大東島、北大東島)2000.6.17-19

2000年次八丈島研究大会(in 八丈島)2000.4.8-9

1999年次大会(鹿児島大学)1999.8.21-22

研究発表会(in 家島)1999.4.10-11

特別研究会(in 奄美大島)[1999.1.30-31

設立総会(長崎ウエスレヤン短期大学)1998.7.19


口永良部島新岳噴火・全島民島外避難に関するお見舞い

 2015年5月29日発生の口永良部島新岳噴火・全島民島外避難に関して心よりのお見舞いを申し上げます。
 皆様の日々の安寧と、一日も早い皆様の生活の回復をお祈りするとともに学会としての可能な限りでの諸協力を惜しまないつもりです。
 会員各位におかれましても口永良部島島民から発信されるポータルサイト
などに今後とも注目して、各位可能な方法で寄り添いつつ、実践的協力と支援に取り組むべくお願いをします。

 

2015年6月9日
日本島嶼学会会長 長嶋俊介

平成27年度日本学術振興会 育志賞の受賞候補者推薦について

育志賞

会員各位
 
日本学術振興会 育志賞について
 
 日本学術振興会は、天皇陛下ご在位20年に際し若手研究者支援を奨励するために賜ったご下賜金により、日本学術振興会育志賞を創設しましたが、その第6回(平成27度)受賞者を募集するに当たり、候補者の推薦を依頼されましたので、お知らせいたします。
 
 受賞者は16名程度とされ、副賞は賞牌及び奨励金110万円です
 
 対象者は、平成2741日現在34歳未満であり、かつ次の①または②に該当し、さらに平成2751日において我が国の大学院博士後期課程に在学している者(海外からの留学生を含む)となっています。
1.     大学院における学業成績優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる者であって、当該大学長から推薦された者。
2.    ①に相当する大学院生であるとして所属する学会長から推薦された者。
 
該当する院生をご存知でしたら、事務局又会長までご一報ください。

 

育志賞の詳細は日本学術振興会のHPでご確認ください。

 

第2回(2015年度)「日本島嶼学会研究奨励賞」候補者募集について

 「日本島嶼学会研究奨励賞」は、本会の若手会員の顕彰を目的として2014年度に設置されました。2014年度の受賞者は、高橋美野梨会員、山本宗立会員でした。
 自薦による応募者の中から若干名の受賞者を選考し、大会において表彰するとともに各々1万円の賞金が副賞として贈呈されます。
 受賞候補者の募集を下記の要領で行いますので、奮ってご応募ください。

2015年3月15日
日本島嶼学会 会長 長嶋俊介

・候補者の条件:2015年4月1日現在39歳以下の本学会の会員
・応募書式: 自由(応募要領に記載の項目を含んでください)
・応募方法:応募書類を1つのPDFファイルにして、可知直毅選考委員長あてに電子メールで送付
・応募〆切:2015年5月31日(土)

詳しくは、以下の応募要領をご覧ください。
問合先:選考委員長 可知直毅 kachi-naoki@tmu.ac.jp

日本島嶼学会研究奨励賞応募要領

日本島嶼学会研究奨励賞(以下奨励賞という)の応募に当たっては,この要領に従って,応募申請書に必要事項を記入し、PDFファイルにして、選考委員長あてメールに添付して提出してください.

応募〆切    2015年5月31日(土)
申請書送付先  可知直毅 kachi-naoki@tmu.ac.jp
申請書の様式は自由ですが、以下の項目を含んでください。
(1)応募年月日
(2)申請者氏名
(3)生年月日および2015年4月1日現在の年齢
(4)出産・育児・介護・その他の事由のため研究中断がある場合はその期間
(5)学位(取得年月、学位名称、取得大学・研究科名)
(6)現在の専門分野
(7)所属機関・職名(学生の方は2014年4月1日現在の学年)
(8)連絡先住所(所属あての場合は所属機関名も)・メールアドレス
(9)最終学歴
(10)応募研究の業績の大要(A4用紙1枚以内)
(11)今後の研究の展望(A4用紙0.5枚以内)
(12)応募研究にかかわる業績リスト(学会等での報告、各種活動、作品等も含む)
(13)競争的研究費の採択状況
(14)他の学会賞等の受賞歴(学会名、受賞名、受賞年、受賞タイトル)

選考の過程で追加資料の提出をお願いする場合があります。

2015年度日本島嶼学会研究奨励賞選考委員会

応募にあたっての補足
(1)「応募研究」 とは、研究奨励賞に応募いただく研究全体のテーマです(すでに学会等で発表された個別のタイトルではなく)。
(2)「応募研究にかかわる業績リスト」 は、本学会に関係するもの(「島嶼研究」や大会での発表など)だけでなく、応募された研究テーマに関連するものを 記載ください。応募される研究テーマと関係がないものは含めなくてけっこうです。
(3)「競争的研究費の採択状況」は、応募研究に関するものを記載ください。

第12回日本学術振興会賞の受賞候補者推薦のご案内

独立行政法人日本学術振興会から、下記のように
第12回日本学術振興会賞の受賞候補者推薦のご案内がありました。

対象分野は、人文学、社会科学及び自然科学にわたる全分野。
対象者は、45歳未満、博士号取得もしくは同等以上、
日本国籍を有する者、または日本で5年以上研究している外国人。
副賞は研究奨励金として110万円。
授賞数は25件程度。
受付期間は4月13日~15日。

推薦を希望される方は、3月31日まで
学会事務局あてに連絡ください。
理事会での厳正検討事項にいたします

第10回国際島嶼学会・参加記

第10回国際島嶼学会・参加記

高橋美野梨

2014年9月22日~27日にかけて、台湾の西方に位置する澎湖諸島にて、第10回国際島嶼学会(ISISA X, Islands of the World XIII)が開催された。台湾での開催は、2004年の第5回金門島大会(ISISA V, Islands of the World VIII)に続いて2度目。学会開催地となった国立澎湖科技大学関係者、澎湖県知事・県議、澎湖県馬公市市長、国立台湾大学関係者などの積極的な学会参加や充実した懇親会、エクスカーション・プログラムからは、国際学会を招致し、それを成功裏に収めようとする台湾側の高いモチベーションが感じられた。ISISAに初めて参加した私は、一つ一つの催しに派手な演出を施し、本家「お・も・て・な・し」顔負けのホスピタリティあふれるサービスに多少面食らってしまったのだが・・・。

大会には、基調講演や全体会議のほか、27のセッションがマルチトラック式に立てられ(うち5つは中国語セッション)、世界から延べ200名の研究者が参加し、115本のプロポーザルが提出された。独自の島嶼学コミュニティ(日本島嶼学会:JSIS)を持つ日本からは、JSISの会員を中心に10名超の研究者が集まった。異分野の研究者が集う国際学会では、しばしば専門用語に依存した議論が展開され、サークルの強化には貢献するものの新たなネットワークの構築には至らないことが多い。しかし、ISISA Xでは、島嶼学のアカデミック・コミュニティを創出し、島嶼学を志向する研究者や実務家のネットワーク作りに貢献すべく、セッションテーマもよく練られており、建設的な議論が行われていたように思う。

私は、今回の学会を通して、普遍的な科学と特定地域の動向とをバランスさせようと奮闘する多くの研究者に出会った。そして、純粋科学としての学術の発展と同時に、近代学問が抱える蛸壺的状況から学の脱‐制度化を目指そうとする多くの研究に出合った。それらは、学問の論理的整合性を追求していくことと同時に、学と学との関係性に力点を置き、その増殖性に期待する方法論的立場とも言い換えられよう。学際畑を歩んできた私にとって、ISISAのようなネットワーク志向型の学会は、とても居心地の良いものに感じられた。

学会最終日の総会では、「澎湖諸島宣言」の採択と同時に、次期大会のプレゼンテーションも行われた。2016年にギリシャ・エーゲ海諸島、2017年にオーストラリア・カンガルー島、2018年にオランダ・フリースラント諸島にて開催される運びとなっている。

第1回日本島嶼学会研究奨励賞 選考報告

2014年9月5日

第1回日本島嶼学会研究奨励賞 選考報告

 研究奨励賞授賞候補者選考委員会は、推薦のあった4名の候補者の研究業績について慎重に審査し、授賞候補者を選考しました。その結果をふまえ、理事会において、次の2 名の会員に第1回日本島嶼学会研究奨励賞を授与することを決定し、2014年9月5日の五島大会での授賞式において、長嶋会長よりおふたりに賞状と副賞を授与しました。

研究奨励賞授賞候補者選考委員会
委員長 可知 直毅
                 
【研究奨励賞授賞者】(表記は五十音順)
・高橋美野梨 会員
  (北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター・日本学術振興会特別研究員PD)    
 ・山本宗立 会員
  (鹿児島大学国際島嶼教育研究センター・准教授)
    
【選考委員】
・委員長  可知直毅(学会賞担当理事)
・副委員長 中俣 均(島嶼研究前編集委員長)
・委員   立石雅昭(副会長)
・委員   小西潤子(理事)

【選考経過】
5月1日      学会HPに応募要領広告
5月1日〜5月31日 推薦受付
6月1日〜6月24日 選考委員会にて授賞候補者選考
6月25日〜7月2日 理事会MLにて授賞候補者の予備審議
9月5日       理事会で授賞者を正式決定、五島大会において授賞式

【授賞理由】
高橋美野梨 会員
 高橋美野梨会員は、島嶼学会会員として本会の活動に参加する中で、国際政治経済学の知見を活かしながら、極北先住民社会であるデンマーク領グリーンランドにおける自治論を築いてきました。特に、自治が議論される際の「考え方の原理」を批判的に検討した上で、新たな分析概念として「対外的自治」と「対内的自治」を導入し、権限として獲得した自治の性質を明らかにした点が高く評価されます。今後、これまでの研究をふまえ、気候変動に伴い資源・航路開発が加速化するグリーンランドの、延いては極北先住民社会の自治と気候変動の相関に関する実証研究にむけた展開が期待されます。

山本宗立 会員
 山本宗立会員は、東南アジア島嶼におけるキダチトウガラシをめぐる食文化の由来について、精力的に研究を推進してきました。特に、フィールド科学をベースにしながら生化学的分析手法を取り入れて研究を進めている点がユニークであり、高く評価されます。アジア・オセアニアの島嶼部における文化資源としてのトウガラシ属の利用の研究は、トウガラシ属が導入される以前の文化構造の解明にも寄与する研究であり、近い将来、学界をリードする研究者として活躍が期待されます。